写真展『カメラのファインダーを通して見た世界』

喫茶「まつかぜ」で
『森田 守』写真展、
『カメラのファインダーを通して見た世界』を開催します。
期間は1月26日(月)〜2月6日(金)です。
お近くにお寄りの際には、ぜひぜひ喫茶「まつかぜ」にお越しください。
よろしくお願いします。
(来られない方のためにブログでも写真を紹介していきたいと思います。)



では、
【森田 守さんのプロフィール】

1962年7月 米子市に生まれる。
地元の高校を卒業し、東京の写真専門学校で写真を学ぶ。
1982年、報道写真がやりたくて、中東エルサルバドルの内戦を取材。
1985年、ソビエト軍侵攻中であったアフガニスタンを取材。
(同年、写真誌「フライデー」に写真とレポートが掲載)

現在は、介護士として勤務する傍ら写真を撮り続けています。



【森田 守さんからのご挨拶】
写真展『カメラのファインダーを通して見た世界』
                        森田 守


≪戦後70年の節目を迎え、平和の尊さを思う≫

今年、戦後70年の節目を迎え、戦争を体験された方々が少なくなり、
生の声での体験をいかに後世に引き継いで行くのかが危惧されています。
私も介護士として3年目となり、皆生みどり苑のご利用者様から様々な
戦争体験を伺ってきました。その中で最も印象深かったIさんのお話が
忘れられません。
Iさんは去年亡くなられました。Iさんは20歳の時、日本の敗戦が
濃くなった昭和19年末に海軍を志願され、広島の呉海兵団に入営され
ましたが、「志願してまで死ににくる馬鹿がいる」と古参兵からいじめられたそうです。
私はIさんに志願された当時の心境を伺いました。Iさんは一瞬、
鋭い瞳を私に向けられと「破れかぶれだった。国のことを思うと、
いてもたってもおられん気持ちだった」と話されました。
戦争が始められる時は、国民は蚊帳の外に置かれ、戦争が負け戦になると
個人をとことんまで追いつめて行く戦争の恐ろしさがIさんのお話から実感させられました。

私も戦争が個人の生命を蹂躙し、個人の幸福を追求する権利を
いとも簡単に奪っている現実を紛争地に飛び込むことで目の当たりにしました。
中米エルサルバドルアフガニスタン911後のニューヨーク、そして沖縄と巡り、
カメラのファインダーを通して見た世界は本当にダイナミックな生の世界史の現実でした。
だが、その一方で、何の落ち度もない善良な人々が突然に命を落とす冷酷な現実もありました。
私は今回の写真展では、そうした不条理を少しでも見ていただいた方々に感じて戴き、
平和への眼差しの一助としてお役に立てればと思います。