リスクマネジメント研修~緊急時対応について~

本年度は新任・転任職員合わせて16名の異動がありました。
例年は1回の緊急時対応についての研修も今年は2回実施しました。

まずは、看護師が勤務していない時間帯の窒息事故を想定したもの。

リスクマネジメント担当がまずデモンストレーションを行いました。

①発見者が協力者を呼びます。

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②協力者と一緒に車椅子から降りてもらい、
背部叩打法、ハイムリック法を試みます。

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③意識がなくなればすぐに一次救命処置を行います。
並行して各種機関に連絡を入れます。(看護師、救急車要請、AED要請等)

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④実際には届き次第AEDを使用します。
心肺蘇生(胸骨圧迫)は協力者と交代しながら実施します。

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この一連の流れをマニュアルを見ながら実施しました。

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わかりにくいところは担当者が直接伝達をしています。

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次は夜間ベッドからの転落を想定したものです。
同じように担当者がデモンストレーションをしました。

 

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シーツを使ってベッド、もしくはマットレスまで移乗します。
骨折が疑われる場合はできるだけ安静を保ちます。

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落ち着いたところでバイタルチェックと場合によってはおむつ対応を行います。

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ご利用者役の演技力で想定に近い研修ができたと思います。


当施設はご自分で動いていただける環境整備を行っております。
怪我や事故の無いようにベッドやマットレス、床面の緩衝材等配慮をしておりますが、
転倒転落の危険性は完全に排除することは難しい状況です。

食事に関しても普通食から食べやすい形態へ整え直したもの(なめらか食、ペースト食)、各種栄養補助食品と嚥下機能とお好みに合わせた食事を提供できるような体制を整えております。また、適切な食事姿勢を保つことにより、食事を取りやすくなるよう、飲み込みやすくなるような環境整備も行っております。


ご自分でできることを続けていただき、なにか起こったときでも緊急時対応を的確に行うことで、ご利用者の苦痛軽減と自立支援を両立していきたいと思います。