リスクマネジメント研修 ~難なく人を動かす支援~

今年度のリスクマネジメント研修は

~難なく人を動かす支援~

と題して、当施設の理学療法士を講師に行いました。

コロナ禍ではありますが、久しぶりの集合研修です。

実際に当施設で起きたヒヤリハット、事故をもとに構成されています。

 

・人力のみで持ち上げない介助 → ノーリフティングポリシーに基づいた介助

・腰痛予防

などを軸に学びました。

 

本日のkeywordは「難なく」終える大切さ。

生活をしていく中での移乗、移動動作はそれ自体に目的はあまりないと思っています。
大切なのは移乗した後、移動した後、です。
「リハビリになる」と頑張りすぎて、痛みや拘縮ができてしまうと、さらに動きにくくなる悪循環に陥ります。
特養は特に「最期」を見据えたケアを日々行っていくことが求められる時代です。
尊厳のある最期像からしても、適切に福祉用具を活用し、
ケアは「難なく」行い、介護者も含め事故や障害予防を行いましょう。

という内容でした。

当施設では新築移転以降、移乗用電動リフトを導入しています。
近年はスライディングシート、ポジショニンググローブの導入と活用も進めています。
限られた時間と人員でいかに無理なく安全に介助をしていくか、という課題には正解はないかもしれません。
まずは今いる職員で知識と技術を共有し、ご利用者へ還元し、ご家族にも何をしているのかを説明できるようにしていければ、と思います。
(将来的にはメガネと同じくらい当たり前に存在する道具になってほしいと思っているブログ担当者です。)

講師のH理学療法士、参加された職員の皆様、お疲れ様でした。