標準(多機能)型車いす

さて。福祉機器紹介の1回目はよく見る形の車いすです。

この車いす、色々スグレモノ。
特別養護老人ホーム平成27年度以降、入所要件が要介護3以上になりました。
要介護3といえば、立ち上がりや歩行が自力ではできず、排泄や入浴、衣服の着脱などにもほぼ全面的な介護が必要な状態、と言われています。
(実際には、介護度の認定調査を受けるので、もう少し詳しく状況を聞き取り、介護認定審査会の判定を経ることが必要となります。)

車いすに話を戻します。
立ち上がりや歩行が自力ではできない方がトイレに行く時、椅子に座る時、ベッドへ移る時。
動作の妨げとなるものがあります。

それは。

肘掛け(アームレスト)と足乗せ板(フットレスト、レッグサポート)。

当施設の車いすはほぼ全てアームレストとレッグサポートが取り外せるか避けることができる作りのものを準備しています。
この車いすではこの様な形になります。

内側に入れ込むこともできます。

トイレでの使い勝手を紹介します。
まずは、普通に近づきます。

肘掛け(アームレスト)を跳ね上げるとお尻が上がりにくくなっても、動作時に肘掛けが無いことでスムーズに動くことができます。

更に、フットレストを取り外します。

分かりにくいので両側外してみました。

足元がスッキリすることで引っかかって転倒する危険性も低くすることができます。

現在、約4割のご利用者がこの形の車いすを使用しておられます。
次回はこの車いすはご利用者に合わせて調整ができることをご紹介したいと思います。