ポジショニングベッド プラッツ アーデル

令和2年度にポジショニングベッド導入しました!!

昨年度、国際福祉機器展で見て興味を持ち、デモンストレーションを経て導入につなげました。

 

ポジショニングベッドとは、文字通り姿勢保持がしやすいベッドです。
ベッド上での姿勢保持がしやすくなると何が良いかと言いますと

この2点が非常にしやすくなるという利点があります。

褥瘡も誤嚥もそれだけで苦痛を強く感じてしまわれるのですが、それ以上に心配なのが命に直結する出来事になってしまうことなのです。

 

体が斜めになった状態で食事をするのはとても苦しいです。
ベッド上で頭は上がっているけれど、お腹が圧迫されると息もできません。
同じ場所に体重がかかり続けると体が痛くなります。

 

従来のベッドでも工夫次第で体のズレを防ぐことができますが、食事に適した「顎を引いた姿勢」を保つにはポジショニングベッドを使用したほうがご利用者の負担が少ないように感じます。

 

工夫されている箇所でご利用者の負担を減らすことができる代表的な箇所は…

  1. ハイバック機能
  2. ボトム 膝軸までの距離

1.ハイバック機能

従来のベッドは腰から起こすのみの機能でした。
そのまま起きていくと見えるのは天井、ということも少なくありません。

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ハイバック機能は腰と肩甲骨から起こす機構になります。

 

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腰から体全体を起こしながら、顔は前を向きやすくなります。
この機能によりお腹の圧迫が少なくなり、人の顔やテーブルの上が見えるようになります。

ハイバック部分が同じ30度を指しているのですが、目線とお腹の圧迫具合の違いを感じていただけますでしょうか…。

 

 

 

2.ボトム 膝軸までの距離

こちらは医療介護職の方も意識したことがない方も多いと思います。
身長の低い方、150cm以下の方の姿勢を整えようとして
足上げ → 背上げ を行うことも多いと思いますが、身長の低い方は足上げをするとまず膝のところまで体が下方にずれていきます。
その上で背上げを行うと体は起きているように見えますが、お腹から二つ折れになる状況が出来上がります。

今回導入したポジショニングベッドは膝軸までの距離を短くしてあり、体が下方にずれにくくなっています。

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リモコンも使いやすくなっています。
関節可動域に大きな制限がない方なら「連動」ボタンの操作のみで活動しやすい姿勢保持をすることができます。

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 食事に向かう姿勢を整える負担が少なくなり、楽に食事を召し上がっていただけるようになられています。
リフトを使用する都合上、床面からの高さは若干高くなりますが、ご利用者の皆さんにの生活に影響は出ていません。

 

興味を持たれた方はこちらのページから詳細をご確認ください。

www.platz-ltd.co.jp

道具(福祉用具)を使うことで、「したい」と思われることが続けていただけるようにこれからも情報を集めていきたいと思います。